2021オンライン勉強会開催レポート

2021年5月26日にオンラインでシングルマザーシェアハウスについての勉強会を開催させていただきました。

シングルマザーシェアハウスという住まい方がうまれて10年弱。この間、ゆっくりとではありますが、活動がひろがってきており、今では40軒前後の母子ハウスが存在しています。

ただ、まだまだニーズに対して必要量が確保できていないというのが現状であり、多くの方々に母子ハウスの現状や課題、今後どうやって増やしていくのかということを知っていただく機会を設けなくてはと思っていました。3年前までは全国会議と銘打って、全国の母子ハウス運営者と母子ハウスに興味関心を持っていただいている方々で、事例発表などができる場を運営しておりましたが、新型コロナの影響もあり、オンラインでの勉強会を企画した次第です。

勉強会の内容

勉強会には講師として

国土交通省国土技術政策総合研究所 建築研究部長 長谷川 洋先生
追手門学院大学准教授 葛西リサ先生

の両先生をお招きして、講演をしていただきました。

長谷川先生は、住宅セーフティネット法に基づくシェアハウスの登録基準案の作成に携わった方です。
2021年4月に住宅セーフティネット法の制度の中にシングルマザーシェアハウスも組み込まれたことについて、制度の内容や運用についてご説明をいただきました。

葛西先生は長く母子ハウスの研究を続けてこられたこの道の第一人者です。
当日は、母子ハウスの現状、課題、事例についてのご報告をしていただきました。

ご参加いただいた皆様

参加者は総計75名の方々が参加をしていただけました。
多くは行政の職員さんで30名が各地からご参加いただきました。

 大阪府
 神奈川県
 福岡県
 千葉市
 盛岡市
 大阪市
 尼崎市
 今治市
 春日井市
 世田谷区
 豊島区

 母子ハウスは民間の動きですが、運営者がになっているのは福祉的な要素が多いのが実情です。行政職員のみなさまにもこの活動を深く知っていただき、情報共有など連携をしていくことが強く求められます。今回、多くの行政職員のみなさまにご参加いただけたことは、大変嬉しいことでした。

これから大切なこと

この勉強会をひとつのきっかけにして、母子の居住支援がよりよいものになるように、より多くの地域でより多くの選択肢を生み出すことができるようにしなくてはなりません。

 そしてそのためには、勉強会でも何度も言及をしましたが、

 行政も民間も専門家も、お互い協力しながら仕組みを作っていく

 ことがなによりも大切です。

 住宅は生活の根幹であり、あらゆる支援の一歩目になります。

 安心して、安全に暮らせる住まいを得ることができる。

 このことが、当たり前になる社会にしていく。

 そのために、みなさんと一緒にこれからも進んでいきたいと思います。

※このオンライン勉強会は『人生100年時代を支える住まい等環境整備事業』の補助事業の一環として行いました。

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